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白バラのシンポジウム

・『白バラの祈り ゾフィー・ショル 最後の日々』

 試写立ち会い2本のあとはド文の白バラ映画祭へ。映画はもちろんのことシンポジウムが充実していて聞きに行ってよかったと思った。参加されたのは本作の監督マルク・ローテムントさんと『白バラは死なず』のミヒャエル・フェアヘーフェン監督、2本の映画でゾフィー役を演じたレナ・シュトルツェさんと白バラ活動を実際行ったフランツ・ミューラーさんと研究者の村上公子さん。

 フランツさんがお話した実際ゾフィーたちが捕まって処刑された報が当時どのように世の中に伝えられたのかという点。世の中ではナチスに対する反対するものへの見せしめのように大きく報じられフランツさんのまわりでも彼らに対する否定的な見方をする親世代や、『白バラは死なず』でナチスの「女子学生は学問を辞めて総統のために立派な戦士となる子を産み育てることに専念しろ、なんだったら自分の部下をあてがってやる」みたいなとんでも講義をぶったガウライターとかいう肩書きの人間に対して、学生たちが怒りの声を上げ立ち上がった(そしてゾフィーたちが学んでいた)ミュンヘン大学でさえも彼らの活動を否定する動きがあったそうな。ゾフィーたちに行われた裁判は弁護士もほとんどつかないも同然で、法を犯したかどうかではなくナチスにたてついたことのみが問われただけの不当な裁判であったにもかかわらずその判決は戦後80年台半ばまでも有効で、実際82年に製作された『白バラは死なず』のラストは判決は今もって有効と西ドイツ政府によって認められているというようなインサートがビデオにはついていました。今回上映されたプリントにはなかったけれど。
 『白バラは死なず』『白バラの祈り』にも描かれるあのキ印裁判官フライスラー(フランツさんはその名のとおり恐ろしい、とおっしゃってました。)による裁判を自らも体験したフランツさんの言葉と怒りは重いし、また新作のローテムント監督による「戦時中や戦後に生まれた我々には過去に行われた行為に対して直接的な罪も責任もないけれど、真実を知ることは義務だ」という言葉に同感。ゾフィーがなぜあそこまで強く信念を貫けたのかということに関して参加者の皆さんが一様に信仰とそれに基づいた良識、そして他者に対する共感の心とおっしゃっていたのが印象的でした。

映画の感想は3本まとめて明日ぐらいにあちらに
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