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「JCS」を観てきました

 劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を観てきました。以前から観てみたいとは思っていたんだけれど、映画でも舞台でも初見となりました。今回はエルサレム・バージョンとジャポネスク・バージョンの2つ連続上演ということで初見ゆえに日本風にアレンジしてある物よりはオリジナルに近いほうを先に見たほうがいいのかとは思ったんですが、ジャポネスクのほうが先に日程が組まれていたのでとりあえずこちらから観ました。

 しらなかったんですけれど、四季のオリジナルミュージカルとしてはジャポネスクのほうが先に発表されてたものなんだそう。アンドリュー・ロイド=ウェーバーのオリジナルからして数々の話題を振りまいてきた作品だし、受難物の劇・映画としてはやっぱり様々な影響を与えてきた作品の日本語版。海外に持っていって初めて高い評価を受けた作品としてきっと劇団四季の中でも別格に思い入れのあるプログラムなんでしょうね。

 なにぶん海外のオリジナルも当然観てないし曲と言えば「ジーザス・クラーイスト、スーパスター♪」のさびの部分しか知らないでみていたので、すべて「ほーー!」と目を見張っておりました。「ジーザス~」といえばやっぱ「Tommy」と並んでロックオペラ/ミュージカルの代表作と思いますし、イギリスの舞台じゃあのイアン・ギランがジーザス役に挑戦したこともあったはずなので、楽曲はロック・ナンバーが中心。発表されてたぶん30年ぐらいの年月は経っていると思いますけれど、その発表当時の雰囲気はあえていじらないようにしてるのかな。楽曲中のギターのリフやらコード進行なんかにちょっと時代も感じたり。

 あと舞台の装置や衣裳はジャポネスクバージョンということで大八車を2,3台使って傾斜をつけてはバリエーションを効かせるシンプルなステージに、登場する役者さんは白塗りに隈取りがしてあったり、場面場面で登場する際に彼らが手にしてる竹で格子を作ったりたしかにオリエンタルというかジャパンな雰囲気が。お芝居の中で極めつけといえば雷様というか歌舞伎のキャラのようなヘロデ王が花魁ふたりをともなってジーザスをお裁きする場面かと思うんですけれどあれはすごかった、というか圧巻というか目が点というか。ロッキーホラーショーのフランク・フルターみたいだったかも。すごいです。というわけで視覚的・演出的にも海外で評価が高いというのもなんとなく分かるような気がします。観てるこちらも楽しかったし。

 ただこれをいったら別物になっちゃうのかとは思うんですけれど、どうせだったら着ているものや装飾だけでなく、舞台というかストーリーもキリシタン的なものというか日本に置き換えた受難物にしちゃってもおもしろいんじゃないかとも思ったり。実は最初ジャポネスクバージョンというのを聞いてそういう話なのかしら、とイメージしてたんですよね。だからジーザス周りの人々はともかくとして、ガラリアのナンチャラとかローマのなんとかという普通の聖書物語の設定なんだなあと気がついた時にはあ、そうだったの?と思ったり。ま、いいんですけれど。

 役者さんはジーザス・ユダ・マリアさんとピラト、↑のヘロデさんはお歌も上手でした。そのほかの人もよかったことはよかったんですけれども、ローマ軍の人?は音が低すぎて声がついて行ってないようにもちと聞こえたり。エルサレムバージョンも同じキャストなのでしょうかねー。見比べるとおもしろそうです。
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