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2013.10.21 (Mon)

シャガール展とA・ロペス展

先日の帰省の際、出かけた展覧会ふたつ。

●宮城県美術館のシャガール展

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 ほんとはここでも何度か触れている猫のタローに久しぶりに会いたくて、仙台で途中下車して美術館に出かけたのだけれど、事前の調べによればタローは今年年頭の常設展にでていたということで、もしかしたらお休み中かどこかに出張中かもな…なんて多少の覚悟はして出かけたんだけど、やっぱり会えずに半ばしょんぼり。その代わりといってはなんだけど、シャガール展をやっていたので観てきた次第。
 シャガールの作品にはそんなに傾倒しているわけではないので、東京で単独開催されていてもたぶん観に行くことってよほどでない限りないと思う。とはいえ、今回は普通の回顧展ではなくテーマを舞台装飾だったり建築物の壁画やステンドグラス向けに書かれた作品に絞られていたので、かなり興味深かくみられました。オペラ座の壁画の下絵やらバレエの舞台背景やら衣装デザインなどこんなところまでトータルデザインしていたのかーと感心したり、教会のステンドグラスのモチーフは、彼のほか作品を彷彿とさせるような一連のデザインなのだけど、あんなデザインの壁画に囲まれた教会なり、建物にいたらなんとも形容しがたい幸せなほんのりした気分になるのではないだろうかと思ったり。教会やらステンドグラスを手がけた現代画家だとマティスなんかを思い出し、あの教会にいつか行ってみたいなあと思っていたものだけど、シャガールのある教会もステキだろうね。タローに会いなかったのは残念だったけど、ちょっと素敵気分で帰ってこられました。

●岩手県立美術館のアントニオ・ロペス展

 夏にBunkamuraで開催されていたときに行きそびれて非常に残念に思っていて、まさか次に盛岡に来てくれるとは思っていなかったので観られてとてもラッキー。
 自分もそうなのだけどロペスの名が一躍広く一般に知られるようになったのって、ビクトル・エリセの92年の映画『マルメロの陽光』からではないかと思うけど、展覧会ではあの映画の中で描かれていたとされる未完のマルメロの作品も展示されていて感激もひとしおでした。
 展示には彫刻類もあったけれど、家族や静物、屋内や戸外の風景などいくつもの作品に共通していたのはその描写の細やかさで、基準になる線引きを残したまま緻密に緻密を重ねて丁寧に描かれている作品が大半だったのが印象的でした。たしかにああいう作り込みの仕方をしていたらば寡作にならざるを得ないというか。まとまった数の作品が国外に持ち出しになる機会なんてそうそうない作家なのではないかと思うけど、観ておいて本当によかった展覧会でした。

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 常設展では世田美以来の松本竣介を再見(宮城美術館でも2点ぐらい再見)。あの展示室は大好きでいくらでも時間過ごせる。


 ちなみに宮城県美術館のタローこと長谷川潾二郎の「猫」ですが、来月2日からの洲之内徹と現代画廊 ―昭和を生きた目と精神―展では前期後期通じて展示されるとのこと(チラシを見つけて受付のお姉さんに問い合わせてもらっちゃった!ので確かでしょう)。今度こそ再会したいなあ。また12月に仙台行くかー。

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タグ : 美術館/博物館

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