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『ONCE ダブリンの街角で』

ONCE ダブリンの街角で デラックス版

 “彼”と“彼女”の名前は最後まで明らかにはされない。でもそこに何の違和感もないのは二人の出会いと物語はきっといろんなanonymousな音楽家、だけでなく誰にでも置き換えられるから。かつて、ダブリンの街角でであった二人の物語。その一つの出会いがきっかけでもう一つ先に踏み出すことを目指した二人。セリフでは決して多くは語られないけれど、劇中の歌だけで彼の気持ちも、彼女の気持ちも痛いほど伝わってくる。恋破れた彼の歌に「そんな素敵な曲が書けるのはまだふっきれてないからよね」とちくりと突っこむ彼女、二人が初めてセッションした曲を聴きながらふっと笑みをこぼす楽器屋の店主、自分の夢も ふられた彼女も忘れられないのにちっとも女々しくない彼の歌、フィル・ライノットの像の前でシン・リジィの曲しか演奏しない(笑)3人組のストリートミュージシャン、初めは全く乗り気じゃなかったクセに演奏を聴いてるうちにすっかりのめり込んでるミキサーのおじさんのフィルTシャツ(これが瞬間芸というかほんの一瞬だけ映るんですよー次のアップでは無地のグレーのシャツになってるの。なんでだ??)、気丈な彼女が言葉を詰まらせた祖国に残ってるダンナへの想いを込めた歌、海岸でのフリスビ-、それから彼のお父さんの「Go!」の一言……たくさんたくさん好きな場面がありました。二人がお互いの未来を向いて一歩踏み出す最後の場面が心に残ります。
あー、劇場でみとくんだった。でも入替制じゃ何度も好きな場面繰り返しみられないもんね。
すごーく好きな作品でした。

@DVDにて鑑賞
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