2017年10月 / 09月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫11月

2015.03.24 (Tue)

「もぎりよ今夜も有難う」を読んだ

もぎりよ今夜も有難う (幻冬舎文庫)

 片桐はいりさんの「もぎりよ今夜も有難う」というエッセイを読んだ。キネマ旬報で連載されていたコラムとのことだけど、そういえばちらりと立ち読みで見かけたことあっただろうか。キネ旬って久しく読んでないからなあ。
それはともかく、
 片桐さんが銀座文化劇場(現シネスイッチ銀座)で「もぎり嬢」としてお仕事をしていたのは高校卒業後から7年間とのことだそうだけれど、その後期のたぶん2年ぐらいかぶってわたしも渋谷の映画館でもぎり/テケツ嬢としてバイトをしていた。80年代中〜後期のミニシアターブームの最中、バイトの時給は最先端のおされな劇場といわれた元バイト先でもやっぱり信じられないぐらい安かったけれども、そのぶん社員の人々に招待券をもらってあちこち都内の劇場通いをさせてもらえた。そうやってみせてもらった映画体験は今の自分の大事な財産と言っていい。
 社員さんが各劇場と毎月交換してる招待券は渋谷地区はもちろん新宿・池袋に吉祥寺のバウスや六本木のシネヴィヴァンや俳優座シネマテンなどなどもあって、月半ばぐらいにはどーんと放出してくれるのでみんなで分け合ったものだった。銀座の劇場の招待券は(というか東宝系劇場の招待券は)はなかなか貴重だったしバイト間の争奪戦も激しかったけど、ハリウッドクラシックなんかの旧作特集をやっていた「銀文」のチケットは比較的競争率が低かったので、しょっちゅうもらっては観にでかけた。もしかしたら片桐さんにもぎってもらったこともあったのかもしれないね。
 片桐さんほど筋金入りの映画ファンでもなく劇場通い歴もない自分だけど(なんといってもテアトル東京や旧日劇や丸ピカに足を踏み入れたことがないんで…)、あの頃の映画館の空気を思い出すようなエッセイをとってもおもしろく、そして懐かしく読んだ。

 ちょうど読み終わった翌日に発表された日劇とシャンテの閉館のニュース。日劇だけはどんなことがあっても死守するはずって数ヶ月前に誰かから聞いた気がするけれど、まさかのそんなことになるなんて正直今でも信じられなかったりする。今に始まったわけではないし80年代の頃から映画本体もそのまわりも様変わりはしているとはいえ、ターミナルの映画館がシネコンばかりになるのは本当に寂しすぎると思う。片桐さんはどう思っているかしら…。

関連記事

タグ : 映画わき道 本の話

19:14  |  ヒビつらつら  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除するのに必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

 | HOME |