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2012.10.24 (Wed)

「フィンランド語は猫の言葉」

フィンランド語は猫の言葉

 タイトルに惹かれてずいぶん前に購入してから、本棚で眠っていた文庫本を発掘して久しぶりに読んでみました。70年代にフィンランドへ単身渡り、大学で言語学を学んだ著者のエッセイです。
 まず、最初に読んだ時にも、また時折拝見するフィンランド語学習者の方々ブログを拝見して思うのは単純に…フィンランド語の勉強ってめちゃ大変そうだなあ、ということ。もちろん、どの言葉でも習得するのには労力が必要だろうし、日本語だって大変らしいけれど、何でもかんでも格変化って気が遠くなるというかなんというか。加えて、こちらの著者は「言語学」というぐらいだからフィンランドの地方のいくつもの方言の研究やら膨大な量のレポートを提出されたとのこと、遥か異国の地からやってきた留学生にとって、それがどんなにかもんのすごい努力を必要としたかは想像にあまりあります……。
 でも、そんな著者の体験談が悲壮感を帯びることなくさらりと読めるのはひとえに文章のうまさだったりするのだけれど、身のまわりのいろんな物事に対するちょっとした優しさや慈しみを感じるような視点で語られているからなのかもしれません。フィンランドの生活、フィンランドの言葉、著者の身のまわりのことに関して…。だんだん読んでいるうちにあれこれ興味が湧いてきます。
フィンランド語の学習者さんもそうでない方々にもお勧めの1冊です。

 自分が持っているのは講談社文庫から出ていたものなのですが、著者の稲垣さんはご自分で出版社を立ち上げて本書の再版ほか、フィンランド文化を伝える活動を精力的に行われているようです。ご興味のある方はぜひ。
猫の言葉社ホームページ


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