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2013.04.05 (Fri)

翻訳のむずかしいところ

 翻訳者さんのあげてきた原稿を原語(またはその英訳)と照らし合わせてみていると、ああここはこんな風に訳してきたのねと感心することしきりなのだけれど、ときどき戸惑うこともある。
 日本語訳を読んでいて流れ的に?と思う時にはちょっとした勘違い/解釈間違いだったりすることも多いのだけど、たとえば日本語がこなれすぎてたり「つっぱしってる訳」が並んでいる場合なんかはどうしたものかと判断にちょっと困ることもある。まあ…そういうことかもしれないけど、元の言葉で本当にここまで言ってるのだろーか、解釈踏み込み過ぎじゃないかとか。字幕は書籍の訳と違って原語の音も聞こえるわけだし、あんまり凝りに凝った訳だと映画じゃなくって文字を読んで「むむ、どういう意味?」とかお客さんを考えさせてしまったり映画の流れから離れさせてしまったりするのもまずい。
 字幕翻訳は言語で話している言葉すべてを文字に書き起こして出しているわけではないので、文意から離れず意訳することはよくあるけれど、その翻訳者さんのつっぱしり具合がこちらの感覚とちょっとずれていたりすると、なんかもっと他に言いようがあるんじゃないかなあとあちこち気になってくることもある。以前には気になったところを結構細かく説明して、どうなんでしょう?というやりとりしていた時期もあったけど、このところはそれもまた翻訳者さんの個性なんだしーとよほどでない限りはある程度納得して進めているけれど、心の中では自分ならこうは言わないけどななんて思ったりすることもある。
 とはいえ、自分がそっち側にまわるときにはやっぱりよその人から見たなら相当走った訳つけてるようにみえることもあるかもしれないし、あえてそうしたことも実際あるし…。
 日本語にしにくい表現を伝える時には若い翻訳者さんなんかは余計に頑張っちゃったりしがちだけど、ベテランのプロの人たちってそういう時には頑張らずさらっと力をいれない訳をあげてくるところがさすがだなーと思うしこれがプロだよなーと思ったりする。
 翻訳は訳す人の数だけあるとは思っているから一概には言えないけど、万人向けの訳って難しいなといつもいつも思うのです。

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