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ライブの余談

 週末出かけた、KISSのポール・スタンレーのソロプロジェクトライブのことを記しました
 ライブ自体は文句なしにすごーく楽しかったのでよいのですが、余談をひとつ。

 会場のビルボードライブは食事とりながらライブが楽しめるようになっていて(食事付でないチケットもあるけどワンドリンクはつく。行ったことはないけどぷちディナーショウのような感じなのだろーか)、席数もそんなに多くないからそれなりにお値段ははる。そのかわりステージは近いし、音響もとってもすばらしい。基本ビンボーなわたくしはそんな1階テーブル席なんかでなくいつも桟敷というかステージ脇の上のほうから見下ろす感じの席しか座ったことはない。それでも音はいいし、よく見えるから文句はないのである。
 この日の客層は星形メイクかましてるような若手風もいたけど、同年代の元または現役KISS ARMYと思しきお姉さまお兄さまや家族で来ていると思しき集団もいて、みんなそれぞれKISSの時とは全然違うポールの魅力というかソウルのスタンダードナンバーに1曲目から大いに盛り上がったり、しっとりファルセットで歌い上げられる名曲の数々に耳を傾けていた。
 自分もうっとりしながらふと向こう正面見下ろしたら、耳どころかほおづえついて頭自体傾いてる白人っぽい若者が目に入った。135度角っことはいえステージから通路挟んだまん前で。
 最初、露骨に無表情ってかつまらなそうにしてるその青年(たぶん高校生か大学はいったぐらい?)ってばバックステージのスタッフとかその辺の身内なのかと思ったのだけど、不審に思ってしばらく観察してたら、どうやら同テーブルのその子の前にいる日本人っぽい人が母親らしく、彼女は熱い視線をステージ上のポールに向けながら時折青年の膝をこづいてる。親子でKISSのファンなのか、はたまたいい席とれたからと母ちゃんに付き合わされたのかはしらないけど、青年にはハードルが高すぎたらしく、そのうち口開けて居眠りこきだした。絶対ステージ上のメンバーたちからも見えてたと思うね、あれ。
 ずーっと思い焦がれた憧れのロックスターの目の前に座れたという一生に一度あるかないか、というよりもう二度と来ないであろう幸運な機会に、自分の同行者がそんな有様で醜態をさらしたなら…あなたならどうする? あたしなら同居人だろうが仲のいい友だちだろうが蹴り入れて表に出すし(てか、本人が自主的に出るだろう)、穴があったら入りたいぐらいに恥ずかしいし申し訳ない。そもそも相手に興味がないのなら一緒になんて絶対に連れてこないし、連れてきた自分を呪う。だってそんな様子を離れた距離から見てるだけで恥ずかしくて恥ずかしくて、せっかくのステージなのにポールにほんっと申し訳なく思ったんだから。そんな風に思うの、自分だけすか? でも恥ずかしいものは恥ずかしいと感じたし第一ポールやメンバーに失礼じゃないか、そんな彼らの前で。
 そのうち青年、がっくりうつむいてたんで「いっそビョーキのふりしてそのまま寝てやがれ」と思い、ステージ専念して観てたのだけど、場内総立ちで大盛り上がりで迎えた大団円、ポールがコール&レスポンスに応えて上着を1枚ずつ脱いでいく間、ふとみたらいつの間にか青年は寝ぼけた顔して一緒に立ちあがっていた。でもってびっくらこいたのはそのあと。
 ラストナンバーが終わってメンバーが通路から出ていく際にサインをもらおうとしていた母ちゃんの横のほうで、彼は極上の笑顔でステージを降りてくるメンバーたちに握手を求めていたのであったよ。すっごいメンタリティだと思ったね。まあ、あのシチュエーションでまだ爆睡してたらそれはそれでもっと神経疑うけども。
いろいろ付加的なものも加えて楽しいステージだったのでした。

 帰宅してライブが始まる前に撮った舞台写真をみたらばそこに例の青年がなにやらガツガツと食事をしてる様子が写っていた。腹いっぱいで眠くなったのか……?
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