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熊谷守一展にでかける

 今日の東京は予報どおり午後から本降りの雪模様。何年か前にも小春日和の温かさの翌日に大雪ってことがあったけど、そういえばあの時も雪の前日には国立美術館に出かけてた記憶。

昨日は国立近代美術館で開催中の熊谷守一展に出かけた。
 熊谷守一の美術館は彼の旧宅のあった池袋の方にあるので(豊島区立 熊谷守一美術館)行きたいなとずっと思っていたのだけれど、そうこうしているうちに近代美術館での展覧会が決まったと去年知ったので、じゃあ行きやすいしそっちで観ようと思ったのだった。「その間、本宅というか池袋の方は?」と不思議に思っていたのだけど、今回の展覧会の主要作品はポスターになっている「猫」たち含め愛知県美術館所蔵のものが多数。どうやら同館が来年春まで改修休館中のため巡回で公開されているみたい。なるほど。
 展示をみて思ったのは守一は見つめる人・観察する人だったのだなということ。美術展出品応募時に物議を醸し出展を見送ったという初期の作品「轢死」から死せる我が子の描写など目にしたものをとことんまで見つめつつ描くことも、過去に遭遇した風景やテーマを違いを加えて何度も書き連ねたり、よく知られる雨滴や草木、猫を描いた高齢になってからのポップアートのリトグラフみたいなデフォルメにしても、観察を突き詰めた結果なのだろう。
 初期のどちらかといえば絵の具の重ね塗りを多様した作風から進化して、時にはマティスやゴーギャンの影響も感じさせるような作風を経て、還暦を過ぎてからただ単にそぎ落としただけでなく、ユーモアすら感じるポップさを感じ取れるところまでたどり着いた守一の感性って月並みな言葉だけどすごいなと思うし、やっぱり好き。
 できればまた3月に終わるまでにもう1回出かけられたらよいけれど、改修が終わったら愛知県立美術館に「木村定三コレクション」を観に行きたい。あ、それよりまず池袋にも行かないと。

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