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エノコログサ

 お盆の時期も過ぎてようやく少し涼しくなり、表ではセミより秋の虫の鳴き声が聞こえるようになってきた今日この頃。なんとなくホッとしている。その分仕事のほうも秋モードどっぷりですでにあっぷあっぷなのではあるけれど。

 一昨日の晩、夜に郵便局へ荷物を受け取りに出かけた同居人が「立派なのを見つけたから」とエノコログサを抜いてきた。猫のしっぽっぽいふにゃっとした穂がついている、その辺の道ばたに生えている雑草である。うちのネコはネコ草はあまり食べないけれど、何才か分からないけど充分な大人ネコでうちにやってきてからも、外からとってきたエノコログサをふるだけでどたばた狂ったように走り回って遊んでいた。さすがに年とってから遊びの集中力は持続しないけど、それでもいまだに草にはそそられるようで十分反応する。でも去年肝臓の数値が突然跳ね上がったとき、もしかして除草剤など悪いものが付着していたのかも疑惑が持ち上がって以来、外から草は取ってこなくなっていた。まあたしかに路肩に生えている草は除草剤までいわなくとも、犬のおしっこやら車の排気ガスなどなど衛生上あやしそうなので、取ってきたらしばらく水に浸して洗ってから遊ばせていたし、だったら家で栽培できないかと草の根っこから引き抜いて鉢に植えてみたり、穂先からこぼれる種を栽培することもやってみたけどいつもうまくいかなかった。

 そんなわけで久しぶりに外から草を摘んできて見せられたとき、自分ってば「でも大丈夫かなあ。去年のこともあるし」と素っ気ない反応をしてしまったのだけれど、昨夜寝る前に洗面所に水が張ってあったのでのぞいてみたら、すでに一度洗って乾燥させてあった草がまたしてもそこに浮かべてあった。もちろん同居人の仕業。自分もあれこれ世話を焼いているつもりだけど、ベクトルがちょっと違う方向とはいえ同居人のおネコさんへのやさしさを垣間見たような気がしてちょっとほほえましくなった。
 今日の夜にはちゃんとその立派なエノコログサで遊んでくれるかな、おネコさん。
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