FC2ブログ

カメを救うゴミ袋?

 電車の入り口脇にある広告スペースによく掲載されてる学習塾の広告、というかその年の中学校入試問題のクイズをぼーっとしながら眺めている。ホームページに載っているらしい答えを合わせることまではしたことないし、漢字とかはまだしも簡単な算数でも応用問題なんかは最初からギブアップすることが大半だけど、時間つぶしだ。何百字以内で自分の意見をまとめましょう、なんてパターンは端っから面倒なのでへーで終わっているのだけど、今回はむむむ、と思った。
 というのは、昨今話題の海洋ゴミの問題でざっというと、ウミガメが海中に漂うゴミ袋をエサのクラゲと間違えて食べてしまって死んでしまうケースが最近問題になっているけれど、「ゴミ袋の利便性は失わずに」海のカメさんを助けるには「どういうビニール袋を作ればいいか」意見をのべよ、というような問題だった。
 最近キレやすいあたくしは「ばっかじゃねーの」とむっとした。なによりビニール袋使うことありきの問題だから、単純にエコバックを持てばいいとかゴミ袋を海に捨てなきゃいいとか、そういう基本のキのような単純なことを書いたんじゃ0点なんだろう。水につかったらエコな組織に分解されるような成分を開発してそれでビニール袋作るとか? それにしたってだいたい「ゴミ袋の利便性を失わず」ってのが、いかにも物質社会の人間のエゴ臭いじゃないか。
むきむきしながら初めてホームページにアクセスして答えを読みに行ってみたら

解答例
ウミガメが消化でき、水にはとけずに海水にだけとける物質を使ってビニール袋をつくる。
ビニール袋に、毒を持っている生物に似せた色や模様を印刷し、クラゲとまちがえないようにする。
など

解説
ウミガメを救う手段として、一般的には、海にビニール袋を流出させないための方法や、ビニール袋を使わないようにするための方法が検討されますが、この問題では、「どのようなビニール袋をつくればよいか」が問われています。したがって、仮に海に流出したとしても、ウミガメに被害が及ばないようにするためのビニール袋を考える必要があります。

ウミガメがクラゲとまちがえないためにどうすればよいか、ウミガメが食べてしまったとしても害がないようにするためにはどうすればよいか、など、方向性はいくつも考えられるでしょう。

また、「ビニール袋として通常使用できる便利さは失わないものとします」という条件があるため、普段の生活でビニール袋を使う場面を思い浮かべて、自分の考えたアイデアを実現したときに不具合が起こらないかどうかを検討する必要があります。


やっぱりね。
 出題したのは工業大学の付属の学校の問題だそうだから、そういう何かを開発しましょう系の考えをめぐらせることは大事なのかもしれないけれど、利便性やら理屈じゃなくてまず根本から断つみたいないちばん単純に作らなきゃいい、使わなきゃいいの選択も入れて転換した方がこの先みんな幸せなんじゃなかろうか。だってページの下の方にはこうあった。

「プラスチック汚染」は、まさに目標14「海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する」に向けて、第一線の科学者や研究者たちが取り組んでいる課題のひとつ。科学者と同じ目線で考えることを通して、「海洋汚染に関心を持ってほしい」というメッセージを感じることができます。


ならばへりくつごねずに作らない選択もありでいいじゃんと、最近機嫌の悪い、心の狭いあてくしは思ったのだった。
関連記事

0コメント

コメント投稿