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11さいの日

 1月2日はPちのわが家暦11歳の日だった。そういえばうちに来たその年の夏休みに最初で最後の盛岡へ連れて帰ったとき、新幹線のホームですり寄ってきた知らないおばちゃんに「ねこちゃん、ねこちゃん、11歳ぐらい?」といきなり言葉をかけられた。話しかけられたときもまさかそこまで?と思ったし、そのような半端な数字が出てくる根拠とは??といぶかったものだけど、やっぱ意外といってたかのかな、とはこのときを思い出しちゃときどき同居人と話している。仮におばちゃんの予想があたっていたら今年22歳………?? やっぱさすがにそこまではいってなかったんじゃね?と思いたい。
 2日は毎年豪徳寺へ初詣に出かけている。11年前はあそこでひいた「迷っていることがあれば実行すべし」と出たおみくじに背中を押されるように、いつも緑道であたしたちをみるとフレンドリーにぺたぺたしては別れ間際になると後ろを追ってきたPちを前の家に連れて帰った。部屋に入れたところ鳴いて外に出たがるので、やっぱりイヤなのかなとまたバッグに入れて元の場所へ戻しにいったのだけど、外に出して「じゃあね」と去ろうとしたら、離れたところまで走っていったクセにこっちをみながらとことことことこついてくるので、やっぱり一緒に帰ろうねって再びバッグに戻して家に来た。それでPちはうちの子になった。
 そんなこともあり、2日に豪徳寺に出かけるとなんとなくまだ心が乱れてしまいそうだからと、今年は別方向の下北沢方面に出かけた。
 下北へ行く途中には通っていた動物病院がある。Pちなきあとに病院方面へは残った薬や点滴道具などを返しにいって先生の前で号泣して戻ってきて以来、まったく行っていなかった。あの病院は年末年始に開院時間の短縮はあっても基本年中無休で、連休時など飼い主さんたちの留守中にはペットたちを預かってくれもする。通りかかった時も受付時間は終わっていたけれど、窓に灯りはついていて中からワンちゃんの鳴き声がしていた。患畜でなくホテルで預かりのこかもしれないけどありがたいよねーなんていいつつ通り過ぎたのだけど、2時間ほど経った帰り道に再び病院前の交差点で信号待ちしていると、帰り支度をして中から出てきたPちを主に診てくれていた先生に偶然出くわした。
「あ、どうも」「ご無沙汰してます」……「じゃ、どうも」「どうも」 そんな感じで別れた。ご無沙汰してますお元気ですか。あけましておめでとうございます、などなんかしっくり来ない気がして言葉が出てこなかったけど何ていえばよかったのか。その節はどうもお世話になりました? 先生だってたぶん言葉に困るよね、なんてことを二人で話しながら家まで帰ってきた。
 正直、そんな予感はあったのだ、先生に会っちゃうかもなと。そうしたらなんて言おうと小さく心の中で思いながら行く道でも考えないことはなかったけれど、やっぱりうまく考えが及ばなかったのだ、本当はね。
 豪徳寺へは3日に出かけて毎年1つずつ増えていた招き猫から2つ、Pちと遅ればせながらしろちゃんの分として奉納してきた。お世話になりました、出会いをありがとうって。



 オーストラリアの火事が酷いことになっている。ずっと何ヶ月も鎮火せず燃え続けているなんて。焼け出される動物たちがあまりに辛すぎて見ていられない。できることといえば義援金を送ることぐらいしかないのがとても苦しい。

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